PIE2009ではSILKYPIXの展示の他に写真家様によるRAW現像セミナーも行いました。豊田直之先生には屋久島の写真を例にネイチャーフォトの現像例を実演していただきました。
豊田先生と言えば水中写真を思い浮かべる方も多いと思いますが最近は冒険写真家として陸上の写真も撮影されています。そのような「一滴の水を求めて」という豊田先生ご自身のテーマなども含めてのセミナー序盤は進行致しました。撮影技術だけでなく、メンタルな部分でも非常に為になりました。
今回SILKYPIXの3人の写真家様セミナーでは現像方法だけではなく、撮影時のエピソードや状況などのお話をしていただきました。それは撮影時の感動や想いなどを写真に込める作業が現像だと思ったからで、単純に色や階調をきれいにするだけではなく、写真家様の意図なども含めて仕上げて行く工程をお見せできればと考えていたからです。
これはセミナーを拝見して私が感じた事なのですが・・・
セミナー中に豊田先生も仰っていたように、被写体の質感や雰囲気などを写真に表現できるのは、そこに居合わせた撮影者だけなのかも知れないですね。写真をきれいに仕上げるだけでしたらデザイナーやレタッチャーでもできます。しかし撮影時の感動を写真に盛り込むことができるのは撮影された本人だけなのかも知れません。RAW現像ソフトはそんな写真家様や写真愛好家様達の「道具」であり続けたいと思います。
(編集:横山)