少々間が空いてしまいましたがPIEにセミナーレポートです。
PIE2009ではSILKYPIXの展示の他に写真家様によるRAW現像セミナーも行いました。広田泉先生には鉄道写真のRAW撮影のポイントから、プリントまでのプロセスをお話いただきました。
鉄道写真など動体の撮影と聞くと「連写が必要」と連想する方も多いのではないかと思います。ですので鉄道写真に関して言えばJPEG撮影の方が連続撮影枚数なども増え良いのではないかと思っていました。そこで広田先生になぜRAWで撮影されているのかを聞いてみました。
●構図を決めて撮影するのでそんなに連続撮影枚数は必要と感じていない。
(RAWでの連続撮影枚数で十分)
との事でむしろ引き伸ばしプリントの事などを考えると高画質なRAWで撮影するメリットの方が大きいと考えていらっしゃいました。
広田先生のRAW現像での仕上げ方としてはまず2L判でも良いので調整なしのストレートプリントを出力して写真のイメージを掴んでから現像作業に入るというスタイルでした。ストレートプリントを見ながら気になった部分を微調整したりされているようです。会場に来られた方では感じた方もいらっしゃると思うのですが、広田先生に限らず写真家様の皆様のRAWデータは調整前でもかなりの完成度で一見調整しなくても良いのでは?と思う位です。しかし、もう一歩踏み込んだ階調や色調など拘りの部分でRAW現像は活躍されているようです。
ブースが小さかった為、結果的に講師の先生とものすごく近く、ご来場いただいた方からご質問などもいただきながら楽しいセミナーとなりました。
(編集:横山)