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SILKYPIX写真部通信 第3回 テスト撮影よもやま話

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毎週一回は「SILKYPIX写真部通信」をお届けいたしております。「SILKYPIX写真部通信」では普段、作例などの撮影を行っているSILKYPIXスタッフが旬の話題について対談形式で進行していきます。
私達が撮った写真を中心に、現像、プリントから額装まで写真にまつわることを色々ご紹介できればと考えております。

はじめに「SILKYPIX写真部」のレギュラー部員をご紹介させていただきます。

○写真部 部長 横山
本来は街を中心としたスナップ写真を撮っていましたが、最近は鉄道や野鳥など専門的な撮影を勉強中です。

○写真部 副部長 音羽(おとわ)
若かりし頃は、物撮スタジオで修行した経験があります。
現在は子供の写真を撮る傍ら、また自分の写真を撮り始めました。


横山(以下、横):今回はテスト撮影についてですが、主にこれは新しいカメラへ対応するための撮影となります。

音羽(以下、音):ええ。実に多くのカメラで、様々な光源を用いてテスト撮影をしていますね。

横:はじめなので、まずカメラ対応について簡単にご紹介させていただくとRAWデータはカメラ毎に異なる独自の形式で保存されているファイルです。その為、そのままだと写真として見ることができません。そこでカメラ毎にRAWデータを正しく表示できるようにする事を「カメラ対応」と弊社では呼んでいます。

音:と言うことは、「カメラ対応」をしないとRAWデータを写真として見ることが出来ないと言うことですね?

横:そうですね。基本的にはOSでも閲覧できませんしRAWデータに対応したソフトウェアが必要となりますね。その為、SILKYPIXのユーザー様にはできるだけ早くご提供できるように努力しています。

音:僕の入社以前も含めて、カメラ対応にまつわる大変だったエピソードなどありますか?

横:そうですね。テスト撮影は「マクベスチャート」と呼ばれている24色のカラーチャートを様々な光源で撮影するのですが、「電球や蛍光灯、ストロボ」などと言ったスタジオで撮れるものに関しては一定の条件で撮影できます。しかし、「晴れ、曇り、日陰」などは天候に左右されるので天気がとても気になります。
特に梅雨時期や、ちょうど今時期ですが秋の長雨の時期などはナーバスになります。

音:むむ、これから新製品ラッシュですが。テスト撮影の日には天気が良いことを祈りましょう。テルテル坊主必須ですね。

横:スタジオの中で「晴れや日陰」をシミュレートできればいいのでしょうけど、やっぱりそれは無理です。
例えば太陽と完全に同じ色温度の光源があったとしても本物のフィールドとは異なるでしょうね。

音:なるほど。やっぱり本物の太陽光源とは違いますよね。商品のコマーシャル撮影においても、例えば初夏に売りだす為の広告は春に制作する場合が多いのですが、春先は天気が不安定でロケが出来ない場合などが多く、やむなくスタジオ撮影になり、「初夏のような日差しで!」というオーダーが入った場合など、とても苦労していた事がありました。

横:あと空の青が決定的に違います。スタジオの光源の日陰って青かぶりしないでしょ?

音:しないですね。そこをちゃんとクリアしないと正確なホワイトバランスがとれないという事ですね。ホワイトバランスの初期設定項目が、実に24種のバリエーションから選べるところで、ユーザー様から評価頂いているのも事実ですね。

横:日陰の青かぶりは空の色を反射して起こるそうです。皆様に快適に使っていただけるように本物の光源にこだわっています。時間帯も午前11時位(季節によって多少ずれますが)が良いですね。

音:午前の天気が勝負ですね。特に冬場は午後の早い段階から黄色っぽくなってきますし。一種の職業病的ですが、夕焼けを見て「色温度低いな。」などどつぶやいたりすることありませんか?

横:だいたい何ケルビンだか予想したりとかはしてしまいますね。デパートの照明とかも。病気です。
あとはカメラの操作関連なのですが、色んなカメラの設定をしなければならないので最初はいつも戸惑いますが、よく考えてみると昔(フィルムの頃)から「作法」みたいなものがあるカメラは良くありましたよね。
例えばローライ35のフィルムの巻き上げ方とか。それに比べればデジカメは親切に表記されていると思って使うようにしています。音羽さんのmakina67なんかにも癖ありませんか?

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音:蛇腹レンズを引き出さない状態でピントリングを回すと壊れるとか。あと、レンズ側についているISO感度設定のリングが回しにくく、爪が剥がれてしまう事があるなど。作法っていうのと少し違いますかね。

横:最近ではRAWのモードも増えてきていますので一つのカメラでもテストしなければならないパターンも増えてきています。例えば圧縮RAWとかbit数を選べたりできるのもありますね。そうすると組み合わせで一気に撮影枚数も増えることになりますが頑張ろうと思います。

音:確かに、カメラ1機種でかなりのテストカットを撮影する場合がありました。
自分も頑張って行きたいと思いますので、ご教授宜しくお願いいたします。

横:皆様も「ちょっと対応が遅れたな?」と思った時は千葉の天気を確認してみてください。もしかしたら雨や曇りの日が続いているかも。それでもしばらく晴れそうにも無い場合にははれている場所を探して行ってくるかもしれません。

音:市川ソフトと同ビル内にある「ウェザーニュース」様のweb内にある各地のライブカメラ映像は重宝しますね。
それでは、次回は来週10月7日(水)を予定しています。10月5日(月)は、創像第5回公開を予定していますので、お楽しみにして頂ければと思います。

横:次回は私達横山と音羽がRAW現像を行うようになったきっかけをご紹介したいと思います。

音:はい。今週もお読み頂きまして有難うございました。ではまた来週。
by silkypix | 2009-09-30 19:44 | SILKYPIX写真部通信