本日は千葉では風が強く荒れた天候でしたが、そんな日は家で今まで撮影したRAWデータをじっくり現像してみるのも良いですね。普段はロケに行く時間を使って一枚をじっくり仕上げてみるというのも面白いかと思います。しかし、色々なパターンで調整を試していると良くわからなくなってしまい調整過多になってしまうこともあります。深追いは禁物、どこでやめるか。それも重要なRAW現像のポイントですね。
※市川ソフトがある海浜幕張の駅前です。日中は思いの他、人で賑わっているのですがさすがに深夜にもなると閑散としています。カメラ(GR DigitalII)のオートホワイトバランスで撮影したのですがいい感じですね。比較的見た目に近くスッキリとした仕上がりのホワイトバランスになっています。
話は少し逸れますが、皆様の中にはかつてポジフィルムで撮影していた、又は現在でも併用している方も多いのではないかと思います。ポジフィルムで長時間露光した場合、少しカラーバランスが崩れ緑っぽく現像されてくる事がありましたね。ラボ屋から上がってきた緑がかったポジを見ると、予期せずドラマティックな色調でいい感じの仕上がりになっていたりして少し嬉しかった事を思い出しました。
今回は上の写真をあえて「長時間露光して色被りしたポジフィルム」っぽく仕上げてみたいと思います。操作は簡単です。
ホワイトバランスのプリセットから「3波長蛍光灯(電球色2:L)」を選択するだけです。いかがでしょうか?
あくまで似たような雰囲気でしかないのですが特にフィルムベースが青っぽいフジクローム系などに近い感じがします。フィルムをスキャンして作品を作っていた時にはこの色被りを取り除くのに苦労していましたが、今考えてみると夜の雰囲気を表現する方法としてはとても興味深いですね。
(編集:横山)