日が長くなってきて夕日がオフィスに差し込む時間帯になると撮影に行きたい気分になってしまいます。昨年は東京湾越しにダイヤモンド富士を撮影しましたが、夕日そのものが光源で真逆光なので条件的には結構キツイ被写体でした。富士の裾の方は雲で隠れてしまっていましたが山頂付近は何とか現れてくれてコンディションは良くないものの一応撮影できました。
富士山の向こう側に太陽が沈んだ直後の状態なのですがそれでも明るすぎて色が抜けてしまいました。これ以上露出を下げると空までドス黒くなってしまいあんまり好みではありませんでしたので撮影時にこの露出で決定しました。
白くなってしまった部分の色を再現する為にハイライトコントローラで調節を行いました。
ここでは白く抜けてしまった部分の色を再現させるのが目的です。
ですので、色彩重視・彩度重視の設定としました。
白く抜けてしまった部分の色が再現できました。
RAWデータは画面で見えている以上のハイライト情報を持っています。ですので白とびしているように見えている部分でも実際は情報が記録されている事があります。但し、RGBの画素のうちいずれかが先に飽和してしまっている部分ですのでそのままではカラーバランスが崩れている可能性があります。そこで白く抜けてしまった部分の情報を使い色を再現する場合には、階調(グラデーション)重視できれいに飛ばしていくのか、またはどの程度色を再現するのかを皆様が決める必要があります。
【ワンポイント】
ハイライトコントローラの「色彩~輝度」スライダーでは・・・
色彩→ハイライトの色を重視し色を再現させます
輝度→ハイライトの明るさを重視しナチュラルに飛ばします
夕方の光が暖かくきれいな季節ですので積極的に夕日を入れた逆光撮影をRAW現像と併せてお楽しみください。
(編集:横山)